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ガメラ 大怪獣空中決戦 [怪獣]

ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年)

監督 金子修介 脚本 伊藤和典 特撮 樋口真嗣 特撮スタッフ 原口智生

出演 中山忍 藤谷文子 伊原剛志 小野寺昭  螢雪次郎 本郷功次郎 本田博太郎 
    久保昭 松尾貴志 大神いずみ 木村優子 真山勇一 袴田吉彦

主題歌 「神話」爆風スランプ
特別協力 防衛庁 海上保安庁 福岡ドーム

◆・ストーリー

 太平洋上でプルトニウム輸送船「海竜丸」が、浮流している環礁と接触するという奇妙
な事故が起こる。海洋調査船「けんざき」が謎の環礁を発見し調査すると、それは怪獣
だった。ほぼ同じ頃、長崎県・五島列島の姫神島で巨大な鳥が発見されて、島民と調査団
が行方不明になる事件が発生する。
  環礁に残っていた碑文には「最期の希望ガメラ・災いの影ギャオス」と記されていた。
鳥類学者の長峰真弓(中山忍)と、勾玉の力により、後にガメラと交信出来るようになる少女・
草薙浅貴(藤谷文子)海上保安庁職員の米森(伊原剛志)らは連携して研究解析を試みる。
政府はギャオスを希少な鳥類の一種と判断して福岡ドームで捕獲しようと試みるが失敗に
終わり、しかもガメラを危険視して攻撃してしまう。次第にギャオスの脅威に気づき攻撃目標を
変更するが時すでに遅く、巨大化し日中でも活動するギャオスの前にはなす術もなくなり、
最期の希望をガメラに託すという碑文に書かれた通りの展開になってしまう。
 やがて首都東京の中枢部で、ガメラとギャオスの死闘が繰り広げられる。



◆・レビュー

 ガメラ復活、それも大人の鑑賞に耐えうる内容という前評判通り、期待を裏切らない
秀逸な作品である。最大の注目点は、怪獣を縫ぐるみや化け物ではなく、「生き物」
として扱い映像化している事と、そこに人間が関わると、どのような展開になるかを
考えて制作されている事だ。その結果、カメラアングルが独特で斬新的な物になった。
ガメラとギャオスの格闘や自衛隊との戦闘シーンは、ガメラやギャオスの「目線」や、
地上や建物の中に居る人間達の目線で描かれているのだ。

 また、皆が日頃見慣れている、日本テレビの本物のアナウンサーが
「そのままアナウンサーとして登場し、ニュース原稿を読み上げる」事で、リアリティーな
演出効果を生みだしているし、本田博太郎演じる環境庁の斎藤審議官の官僚ぶりや、
自衛隊の有事への対応策、たとえば、空自の市街地上空での戦闘不可とか、先に攻撃
を受けないと、こちらからは撃てないといった発言。そしてミサイルが命中して落ちるガメラ
等、現実的な状況描写が描かれている。

 怪獣の存在は空想であっても、周囲の状況を現実的に扱う、怪獣や人間の目線で見る事
、たったそれだけの表現手段を演出しただけで、過去の怪獣映画は全て色あせてしまった
のである。そういう点で見れば、日本怪獣映画史上、革命的な作品といえよう。

 口から炎を吐くというのが旧ガメラの特徴だったが、新しいガメラは火球を発射するという
表現があっている。しかも相手を火攻めにして燃やすのではなく、火球で爆発させるようで、
はるかに破壊力を増したようだ。口から火球を発射する瞬間の映像は迫力満点で、
この特撮映像を基準にすると他の怪獣映画は見られなくなってしまう。今後の怪獣映画は、
このような特撮技術をどのように駆使して効果的に使えるかによって、どれだけビジュアル的
に訴えるかが問われるようになるだろう。

 ギャオスにヴェルディのサポーターが乗った新幹線が襲われるが、制作に日本テレビが
加わっているのだから、ヴェルディのサポーターは逃げ延びて、ライバルクラブのサポーターが
食われてしまうというストーリーにしたら、「やりすぎ」かもしれないが、与太話のネタ程度には
なったかも知れない。

 若手の鳥類学者・長峰真弓役の中山忍は、長身で手足が長くてスリムで、おまけに勇敢で
凛々しく、怪獣映画に新たなヒロイン誕生といっても良いだろう。

【もしギャオスが渡りを行っていたら、ギャオスの卵は世界中どこにあってもおかしくない。】
という意味深な言葉でラストとなる。


★・点数100点
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